Bonjour

先日 NHKBSでKENZOさんの追悼番組

をみました

ちょうど 私がフランスに居た時 KENZOさんもフランスにいらしたし、よく話題になっていたので、 なんだか 遠いデザイナーさんの死という感じじゃなくて、胸が痛くなりました。 今年2020年は私のとても近いフランス人がすでに5月6月と立て続けに 亡くなっていて(コロナではありませんでしたが)、、、そしてなんとも憎むべきコロナによって才能ある、KENZOさんが逝ってしまったのは 本当に残念なことです

2020年は忘れられない年となります。コロナが原因というのが悔しいです。
番組では、KENZOさんの生い立ち

からパリ

に行かれるまで

そしてパリでの生活、フランス人にいいようにされた苦い経験

など隠すことなく放送されていて ちょっと驚きました。最愛のパートナー

の死からやっと立ち直って新たなインテリアデザイナーとして歩み出した今年2020年。こんな感染症が世界に猛威をふるうなど 誰が予想したでしょうか。そしてまさかまさかの 感染。そしてあっという間の死

もちろん KENZOさんはすでに80歳をこえてましたから(全くそうは見えませんが) 感染したらリスクは高いわけで、、、

せめて この感染症に対してまじめにマスクをしたり 気をつける日本に帰国するという選択肢はなかったのかと思ったり、でも きっとそんな発想は もうとっくにフランス人として生きているKENZOさんにはなかったのだと 自分に言い聞かせたり。
才能ある人格者のデザイナーを失ったことへのどこにもぶつけられない怒りにも似た感情が沸いてきてました。
ただ番組を見終えて でもやっぱりこれでよかったのかもしれないと思えてきたのです

あんなに若々しくこれからあらたなことに挑戦しようと元気なKENZOさんの映像が最後の映像になったことはすごいことなのだと。。。 あの素敵なKENZOさんのお顔が後世にずっと残るなら美を追求したデザイナーとしては本望なのではないかと思うのです。 もちろんどんなに年老いても

生きていて欲しかったという気持ちもありますが、、、でも 彼は一般人じゃないんです。デザイナーなんです。 それもパリで活躍した有名デザイナー。最後としては新たな仕事に打ち込みはじめ意気揚々としていた というあっぱれな人生の幕引きをしたのだと思えてきました。人は自分で幕引きの日を決められないのです。でも 一生懸命よく生きた人は 死ぬ時も あっという間にこの世にさよなら

する気がします。だってよく生きたのだから 後悔するはずがない。。。一生懸命生きていたら いつ死んでも後悔はないのです。他人がどうこういうことでもない。彼は本当にまっすぐに 一生懸命生きた人だと思います。騙されても騙すことなく。

のことしか考えず、KENZOさんを食い物にしたフランス人は許せませんが、、、ま そんな輩はこの世界にはごまんといるわけで
今頃は最愛のパートナーと楽しく違う☆でまたいい人生を歩んでいると思います。今度の☆では 騙されませんように

素敵なお仕事をしてください。合掌
Millejoies Planning

Mieko SATO