Bonjour

確実に陽が短くなっていますね。気がつくと暗くなっているので 秋の夜長を楽しまないとです

先日 いつもご招待いただく岩波ホールから試写会

のお知らせをいただき、この冬公開の 女の一生 を拝見してきました。
モーパッサン原作の女の一生の原題は Une Vie どこにも女性限定の一生と訳す根拠はないように思いますが、、、日本語訳は 女の一生 です。
映画なので 映像の美しさとか音楽とかも大事ですが、、、だいたい舞台がノルマンディーなのであまり光がある映像ではありません。ちょっと暗め

かなしげ

哀れ

等々 ネガティブな印象をうける映画だったかな~~と思います。
まだ貴族社会がのこるフランス社会の中で 女性は結婚して家を守っていく 継いでいく 城を護っていくなど ちょっと今では考えらないとところもありです。いまでもフランスは 昔は裕福な貴族だったがいまはそのお城にかけられている固定資産税を払うために いろいろと工夫をして お金を稼がないといけない旧 貴族たちがいることも事実です。そして 成金の人に城を売っていったたくさんの本物の貴族の流れをくむ人達。お城にいま住んでいる人達が みな 貴族なわけではありません

日本がバブルだったとき その類のお金もちが いかにフランスでお城を買いあさっていたことか

・・・ そのあと バブルがはじけ結局そのお城は幽霊屋敷になってしまったり、、、売却したり。フランス人の中でもお城に住むのが夢だと思っている人は 結構いるようで。私などは 貧乏育ちなので、、、とてもあんな広いところに住むのは気が進みません。 冬は寒いだろうし

、、、庭の手入れは大変だろうし





もちろん屋敷の手入れも常にどこかを修理しないといけないし 警備もいれないとだし どんだけお金がないといけないのかと思うわけです

本題本題 この女の一生は 貴族の娘として生まれきた一人の女性が結婚までは幸せにきたのに 結婚

を機にその人生が坂道を転がり

下がるように苦労の連続となる。 夫の何度もの裏切り

その夫の死(殺害される)

愛情注いてくれた両親の死

破産

そんな中で 唯一愛情を注いできた息子の存在が 愛情をかけても教育をしなかったことで 人間として全うに育たず 財産を食いつぶすはめに。 それでもお金を工面しようとするバカ親ぶり

盲愛とはなんと愚かかを考えさせられる。そしてそれは夫からの愛情を受けられなかったことから始まる。 映画の中で 教会の一人の神父が勧める 「夫の不貞を許すこと うけいれること」 そして その後 さらなる不幸が・・・
次の神父がいう
「真実を言わないことは 神に嘘をつくことだ」 と。そして いわゆる不倫をしていた相手の女性の夫が2人殺害し 自殺する。3人が生命を落とす。真実を語ったために・・・ 真実を言わないこと(思いやりで)が 神を裏切るなんていうことがあっていいのでしょうか 人の生命より 神が大事なのか だとしたらキリスト教の神ってなんでしょうか

本当にそれがキリストの教えなのか? あの神父が間違ってるのではないか など 考えさせられること 多々でした。
人は 何のために結婚するのか 子供はどう育てないといけないのか。人は幸せになるために生きているはず。。。そのために宗教はあるのです。宗教のために 人間がいるのではない。なんでも神といえば 人間をコントロールできるとしたら恐ろしい。
是非是非 ご興味ある方は 12月9日公開 岩波ホール
足を運んでみてください
Mille joies Planning

Mieko SATO