Bonjour


いよいよ 今日から9月ですね。今年ももう終盤戦にさしかかったといったところでしょうか…これからの数カ月の時間の短い事といったら

あっという間に

ジングルベル


です。
さて パリのレストランの紹介も最終回となりました

最後にご紹介するにふさわしく、まさに私の今回のフランス滞在の最後(帰国日前日)7月18日に行って参りました。お世話になった、アランドロンとイヴサンローランを招待して

レストランは私の長年の知り合いのセルジュお勧めの

一つの7区にあるレストランAUGUSTE
このレストランの界隈も とてもお洒落

なところで、、、是非 機会がありましたらお試し下さいませ。
20時半からディナー

スタート
お店のドアをあけると 小さくカットされたスペースに白バラがディスプレイ


そしてそれと同じ感覚のテーブルセッティング (アミューズブーシュはサーモン)

さて前菜です、、、 我々はなにを選んだかと申しますと、、、
イヴサンローランとアランドロンは
アワビ?とこぶし かな、、、とリゾット 私はフォアグラのポワレ。 フォワグラの下に敷き詰められたサクランボがわかりますか?? これが 最高にフォアグラと相性がよく 職業柄沢山美味しいもの頂いておりますが、これは絶品でした


ワインはもちろん お店の方のお勧めされるまま、、、
2007年 ブルゴーニュの白でございます。サントネー Santenay

美味しゅうございました

それから メインメイン メインは三人とも違うものを…
イヴサンローランは 子牛 アランドロンは 鳩 そして 私は大好きなオマール

オマールは本当にちょっとだけ残念でした、、、オマール自体はとてもいい新鮮なものだと思います。ちょっとだけ 30秒か1分弱か 火から降ろすのが早ければ 最高

だったと思います。それだけが残念です。私が ちょっとだけ不満そう

にしていると(すぐ顔に現れるので

) アランドロンが・・・(彼は甲殻類アレルギーで食べられないのですが) みた

だけで 「Mieko ちょっとだけ オマールが硬いんでしょ?オマールは難しいんだよ」って。さすが! 料理人

いつも穏やかな イヴサンローランは 私のオマールを一口たべて 「そうかな~~ 美味しいけど…

」 だって、、、いいな このキャラ、、、

アランドロン曰く、、、メインは子牛が金メダル。
オマールは硬かったけど、そのソースは大変美味しゅうございました



最後のデザート、、、私は デザートなくてもいいのですけど、私が招待していて とらないと彼らも遠慮するだろうからと一番軽めのを選択、、、さすが フランス人 デザートまで ガッツリです。
スフレ (バニラとショコラ)私はレモンのムースだったかな…
いつも彼らは私のデザートまで 平らげます


そして ディナーは終わるのですが、、、前菜は 私のとった フォワグラのポワレが金メダル、メインはイヴサンローランの子牛が金メダル ということでした。
素敵なソワレ

はこうして幕を閉じるかとおもいきや、、、、 実は 我々のテーブルと一つはさんでカップル

がいらしたのです。テーブルが一つあいているので 結構そのカップルの方々の声が聞こえ、、、日本人

だったんです。もし機会があれば話をしたいなと チラチラ様子をうかがってましたが 一向にカップルはこちらを見ない

そりゃそうですよ、、、カップルさん 新婚さんかな

・・・☆付レストランに来ているのですからね。一足早く来て 食べ終えたそのカップルが最後に残した、台詞がなんと
「食った 食ったぁああ~~~」 だったんです

思わず 耳

を疑いましたが それは、列記とした紛れもない日本語でした

思わず、知り合いにならなくてよかったと 胸をなでおろしました。 せっかくのディナーがその言葉一つで 台無しです

アランドロンとイヴサンローランが日本語がわからなくて ほっとしました。
マナーとしてレストラン内で
「食った 食ったぁああ~」はないですよ。


外にでて 二人だけになって言うならまだしも、、、本当に悲しくなりました

食った食ったと言っても大丈夫な場所でお食事したらいいのです。 でも AUGUSTE はそういう場所ではありません

お金さえ払えば 何をしても許されると思っているこの日本人の傲慢さ、非常識さを 私は目の当たりにし 本当に残念だと思いました。その証拠に 彼らは平服でした

お金

払えば どんな格好で行ってもいいなんて、、、あり得ません

お洒落してきている他のお客様にも失礼だし、何より レストランに失礼です。 お金払う客が偉いのではないのです。そのシェフのお料理を頂かせてもらう、その当然の報酬としてお代を払わせて頂くということです。平等です。上も下もない…そのあたりがわからないと日本人はどんどん世界から取り残されていきますね。いつまでも 「お客様は神様です」なんて神話は通用しません。よく 格式あるレストランで馬鹿にされるような態度をうけたと文句をいうお客様がいらっしゃいますが、、、それは言わずもがな なんです。 お互いが気持よく時間を過ごすには お互いを尊重し 敬意を表する事が大事。 「以心伝心」や「ぼろは着てても心の錦」 なんて世界では通用しないのです。本当の国際人を目指して行きたいと学ばせて頂いた 素敵な

ソワレでした。
だからといってあまり気負うことはありません。普通に常識的に人間的に振舞えるなら

ちょっとだけ日本とは違う事を理解し、郷に入っては郷に従うという 謙虚さを持っていれば大丈夫です。楽しい素敵なソワレを経験するために。。。
Mille Joies Planning

Mieko SATO